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Spotify Premium会員になってみました

by 橋本 尚久

2016年9月29日に日本でサービスを開始したSpotifyという定額制音楽ストリーミングサービスについて、名前は聞かれたことがあると思います。今回はSpotifyについて30日間のお試しPremium会員になってみましたので、使用感をレポートしてみたいと思います。

既存のサービスは無料では制限が多い

定額制音楽ストリーミングサービスはこれまでApple Music、Google Play Music、AWA、LINE MUSICが有名どころでしたが、Apple Musicは3か月の試用期間を過ぎると月980円の有料会員にならない限り使えなくなり、Google Play Music、AWA、LINE MUSICは30日の試用期間終了後はAWAの場合は1ヶ月に60分までしかプレイリスト再生が出来ず、Google Play Musicは自分でサーバーにアップロードした曲しか試聴出来ず、LINE MUSICは楽曲を全部聴くことが出来なくなります。

Spotifyは無料でも全曲聴くことができる

このように無料での使用制限が他のサービスでは多いのですが、Spotifyは無料でも全曲最初から最後まで聴くことができます。ただし、再生順を指定することはできずランダム再生です。PC版とモバイルアプリ版は動作が異なり、PC版は30日ごとに15時間分オンデマンド再生できますが以降はランダム再生で、数曲再生後に毎回CMが入ります。モバイルアプリ版は必ずランダム再生で、最初の再生から30分を過ぎると15秒ほどのCMが数曲再生ごとに流れるようになります。また、Wi-Fi環境がない場所でも再生できるように再生端末に曲を予めダウンロードする機能はPremium会員しか選択できません。音質はFree会員は標準音質(160kbps)までしか選べませんが、Premium会員になると最高音質(320kbps)を選べるようになります。この標準音質と最高音質の差ですが、気にするほどの差ではなく、標準音質でも十分です。その他、Premium会員は曲の好きな部分から再生できますし、広告も入りません。

曲のラインナップは?

約4,000万曲あるというふれ込みですが、洋楽が中心で、その他JAZZ、クラシックが多いです。邦楽もありますが洋楽と比べると圧倒的に少ないです。自分の知っているアーティストの中では椎名林檎、AAA、GReeeeN、加藤ミリヤ、平井大、RADWIMPSくらいでした。邦楽の充実が課題と言えると思います。分類はジャンルや気分で選べるようになっており、「J-トラック」、「ポップ」、「ムード」、「トレンド」、「アーティスト」、「APAHM」、「チルアウト」、「ロック」、「Indie/Alternative」、「音楽フェス」、「Pride」、「エレクトロ/ダンス」、「フォーカス」、「パーティー」、「ディナー」、「Sleep」、「ヒップホップ」、「Running」、「ワークアウト」、「R&B」、「メタル」、「ソウル」、「ゲーム」、「トラベル」、「年代別」、「クラシック」、「ジャズ」、「ブルース」、「レゲエ」、「パンク」、「ファンク」、「ロマンス」、「ラテン」、「キッズ」、「カントリー」、「Folk&Americana」の全36分類となっています。分類は割と豊富ですが、例えば「ゲーム」はあるのに「アニメ」はないなど、まだまだ日本向けに最適化がされていないような印象はあります。またこの分類の中にSpotifyが作成したプレイリストがいくつもあります。このプレイリストは自分でも作れますが、Spotifyの中で公開することはできないようです。

音質は?

ハイレゾ音源やCD音源に比べると解像感や低音の沈み込みなどはかないませんが、DP-X1AOPUS#3などの高音質デジタルオーディオプレイヤーでバランス接続で聴くと音場の広がりや定位感は保たれており、解像感が低いのを逆にアナログ的な味付けにしており、かなり楽しめるものとなっています。

Spotify活用法

Spotifyはインターネットラジオのように気に入ったプレイリストを探してランダム再生で聞き流すスタイルが向いています。その中で気に入った曲があれば自分のプレイリストに登録しておくのが良いです。Premium会員になれば端末にプレイリスト毎全曲ダウンロードすることもできるので、Wi-Fi環境下で一気にプレイリスト全部をダウンロードして、出先でゆっくり聴くという使い方がキャリアの通信速度制限に引っかかりにくくなるので良いと思います。なお、プレイリストを3つ全曲最高音質でダウンロードしてみて、端末本体のストレージ使用量を見てみましたが、4GB弱くらい減ったくらいでまだ十分空き容量に余裕がありました。なお、ダウンロードした曲をファイルとして取り出すことは出来ません(Spotifyアプリでしか聴けません)。また、ダウンロードした曲しか聴かなくても30日に1回は端末をインターネット接続させる必要があります。

Premium会員の利用料金は?

Premium会員になるにはクレジットカードの登録か携帯電話の電話料金引き落としサービスに登録する必要があります。おすすめはauであれば必ずau walletカードをもらっていると思いますので、そのカードを使って登録することです。Premium会員登録日からちょうど30日後以降から月980円カードより引き落とされるようになります(auのポイントも付きます)。それまでに会員ページ(アカウントページ)から解約すれば料金はかからないようになっています。なお、1ヶ月無料体験は当然ですが1回きりです。現在、学割プランというのも用意されており、Spotifyの認証システムに対応した高等教育機関に在籍していれば月480円でPremium会員なることも出来ます。

Spotifyの利点は?

無料で音楽を楽しむ方法として、代表的なのはYouTubeを利用して楽しむことだと思います。YouTubeも広告は入りますし、基本的には端末にダウンロードして聴くスタイルは一般的ではなく、インターネット通信ができる環境で使うのが普通だと思います。そういう意味ではYouTubeもSpotifyは無料使用ではあまり差が無くYouTubeの方が圧倒的に曲も多いので、MP3の音質で我慢できるのならYouTubeで良いかということになります。SpotifyはPremium会員となると端末に好きなだけダウンロードできますので、これが非常に大きいと思います。後は曲の好みがSpotifyで用意されている曲に合致するかどうかで、合致しているのならばPremium会員を続けるというのも良いのではないかと思います。

Spotifyが利用できる端末は?

パソコンであれば無料の専用再生ソフトをダウンロードして使えますし、iOSやAndroid用の無料アプリも用意されています。デジタルオーディオプレイヤーであれば、DP-X1/DP-X1AOPUS#3が対応しています(DP-X1/DP-X1AはGoogle PlayストアでSpotifyアプリをダウンロードします)。その他、ネットワークプレイヤー等の据え置きオーディオ機器でもSpotifyに対応しているものがあります。PlayStation4でも専用Spotifyアプリが無料でダウンロード可能です。

これからは定額制音楽ストリーミングの時代か?

CD販売が減り続けている現在、今後は定額制音楽ストリーミングサービスが主流になっていくと思います。定額制音楽ストリーミングサービスで気に入った曲を見つけて、最高の音質で聴きたい場合はハイレゾ音源のアルバムをダウンロード購入するというスタイルで住み分けされていくのではないかと思います。ただ、日本ではまだまだ始まったばかりで、邦楽のラインナップも少ないので、できるだけ安価にアーティストの方々にSpotifyに曲を登録できるようにして(方法はあるみたいです)、アーティストの方々に利益をより還元できる仕組み作りを進めることです。今はSpotifyはまずは使ってもらうこと、使ってもらった方の中から少しでも多くPremium会員に転換していってもらう方針で考えているようです。今後の展開が楽しみですね。

#Spotify #定額制音楽ストリーミングサービス


橋本 尚久
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